プロレスの本場アメリカでも存在感を示しているASUKA(写真/gettyimages)
プロレスの本場アメリカでも存在感を示しているASUKA(写真/gettyimages)
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 野球やバスケットボールだけではなくプロレス界でも海外で日本人レスラーの活躍が目立つ。米国WWEでは元新日本のエース・中邑真輔がタイトル戦線に絡み7月の日本凱旋を見据える。同団体女子ではASUKAやカイリ・セイン、イオ・シライなどが存在感をみせ、全日本プロレス秋山準社長にWWEコーチ依頼が届いたという話もある。

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 なぜ日本人レスラーの評価が高いのだろうか。海外参戦経験を持ち、それらを現在の日本のマットで生かそうとしている2人に聞いた。

■WWE(当時WWF)で異彩を放った新崎人生(みちのくプロレス)

 WWF(現WWE)のトップ戦線を経験したのが、みちのくプロレスの新崎人生。世界戦略を目指すWWFが、四国遍路者という日本古来のキャラクターを打ち出している新崎に白羽の矢を立てる形となった。

「初参戦時に自分の判断で全身メークを施してマットに上がった。それがウケたのか日本ツアー後に契約オファーをもらった。海外でやりたい、という気持ちは持っていなかったが、タイミングが合いWWF所属となった」

 デビュー1年弱でみちのくのエース格となった94年、WWF日本ツアーに参戦。全身に写経を施したスタイルなどが評価され契約に至る。95年1月から白使というリング名で本国デビューを果たし96年にWWFを退団する。

「レスラーとして足りないものが多いのはわかっていたからWWFに骨を埋める気はなかった。米国での経験を活かして日本マットでさらに成長したかった」

 帰国後はみちのくを中心に、インディや新日本などの大規模団体にも参戦。同時に団体経営面にも関わるようになった。

■『ハードコア』界の伝説的存在・田中将斗(プロレスリングZERO1)

 90年代中心に人気を誇ったインディ団体・ECW。凶器攻撃許可など、従来のプロレスにスパイスを加えることで熱狂的ファンを生み出した。ECW世界ヘビー級王座を日本人で唯一獲得したのが田中将斗だ。

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『ハードコア』スタイルは全米を熱狂