音楽系ではBiSHなどの所属するWACKやaikoなどが、無観客ライブを無料配信した。AKB48は劇場公演を、LDHもEXILEなどのライブ映像やレッスン動画、ドキュメンタリーなどを無料配信中だ。
エイベックスは浜崎あゆみやAAAら所属アーティストのライブ映像を期間限定で無料配信中。
「アーティスト公演を期限付きで自粛しているなか、『エンタメで少しでも日々の楽しみに貢献できたら』という思いです」(同社担当者)
このライブ映像解禁後、YouTubeの公式チャンネルへの登録者数が約12万人増加したという(16日現在)。
こうした無料提供の広がりについて、上智大学の碓井広義教授(メディア文化論)はこう語る。
「特に中高年層はなかなか触れる機会のなかったコンテンツを、PCやスマホで簡単に見ることもできる。『けいおん!』やaikoなどはファン獲得のきっかけになるかもしれません。その裾野の広がりが今回の波及効果ともいえるのでは」
(本誌・太田サトル)
※週刊朝日 2020年4月3日号