デーブの場合、ナンシーが嫌う二つの要素が重なったのに加え、本人自身が"面白くない"ことが、ナンシーの怒りに火をつけた。
デーブは同年3月31日号の「週刊文春」の連載「デーブ・スペクターのチャンネル・サーフィン」で、「復讐の味は甘いから、太るよ」と題したコラムでこう反論している。
〈彼女が持ってる秤(はかり)の目盛は、一番上に「最悪」と書かれてて、一番下に「最低の最悪」と書かれてる。その秤に次々と番組や人を乗せてほくそえんでる〉
〈こんな最悪の罵倒を受けたんだから、僕も彼女のことを「とんでもない○○のくせに!」と罵ってやろうと思ったら周囲から止められてしまった。善悪という目に見えないことは断定してもいいのに「○○」というような写真を見れば誰にでもわかる事実はなぜかロにしちゃいけないらしいね。(中略)彼女はタレントが嫌いだし、文化人が嫌いだ。コメディアンが嫌いで、司会者が嫌いで、新人が嫌いで、ベテランが嫌い。他人はみんな嫌いで、自分自身のことも嫌いに違いない。愛してるのは、自分より太った女性だけなんだ〉
文中で「○○」とされた伏せ字に「デブ」の2文字が入るのは明らかだった。
※週刊朝日 2012年6月15日号