そんな心配をせずに使えるのが、ジーエルイー合同会社(那覇市)が販売する「サンゴに優しい日焼け止め」だ。開発者の金城由希乃さん(40)は6年前、地元沖縄の海で遊ぼうと日焼け止めを塗っていたら、居合わせた人に「サンゴが死んじゃうよ」と声をかけられた。
「20年前に比べてサンゴが減っているとは思っていましたが、私も直接の原因になっていたなんて」とはっとしたという。
ファッション誌でモデルが私物として紹介するなど、人気はじわりと広がっている。
「グレタ・トゥンベリさんのように座り込みやデモをするのはハードルが高いけど、普段の生活の中で小さな意思表示をすることが、かっこいいこととしてファッションの一部になっているのでは」(金城さん)
今年の商品は4月中旬発売予定という。
通勤中、電車やバスで必要な人に席を譲ったり、街中で困っている人に「お手伝いしましょうか」と声をかけたりすれば、(11)住み続けられるまちづくりをへの貢献になる。
あってはならないことだが、電車での痴漢や職場でのハラスメントを見聞きすることもあるだろう。そんなときは勇気を出してノーの声を上げたい。正義と平等に向けたその一言が、(5)ジェンダー平等を実現しよう、(10)人や国の不平等をなくそう、(16)平和と公正をすべての人にへの貢献になる。
今や常識だが、職場の室温は冬は20度、夏は28度に。(7)エネルギーをみんなにそしてクリーンにと(13)に貢献できる。資料の無駄な印刷を抑えることは(15)と、(12)つくる責任つかう責任への貢献に。合わせて会議をオンライン化してしまえば、(9)産業と技術革新の基盤をつくろうにも貢献できて一石三鳥だ。
お昼ごはん、お弁当がない日はメニュー選びで貢献を。食べるだけで、途上国の子どもを支援できる「テーブル・フォー・ツー」の取り組みが全国の飲食店や社員食堂で広がりつつある。1食につき、アフリカの学校給食1食分にあたる20円が寄付され、(2)に貢献できる。しかも対象メニューはカロリー控えめで健康的に作られ、食べた自分も健康になれる。(ライター・井上有紀子、編集部・上栗崇)
※AERA 2020年4月6日号より抜粋