もっとも、冒頭で触れたように今シーズンはすでに通常の162試合開催はほぼ絶望的と見られており、開幕できたとしても例年のような春季キャンプで万全の状態を整えられたシーズンとは一概に比べられないだろう。それは日本のプロ野球も同様で、今季の山田がどういった成績を残すかはスカウティングの参考にはなれども、本人の決断や契約条件への影響は参考程度になるかもしれない。

 だが仮にシーズンが曲がりなりにも実施され、筒香や秋山がトップクラスの日本人打者のバッティングはメジャーでも通用するとあらためて証明できれば、山田にとっての追い風となるのは間違いない。まずは無事にメジャーリーグが開幕することを祈りつつ、彼らの活躍を心待ちにしておこう。(文・杉山貴宏)

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