米紙「ワシントン・ポスト」は5月下旬、1面に「支持率は野田首相の3倍近い」と橋下徹・大阪市長(42)への期待の高さを紹介した記事を掲載した。「大阪維新の会」はどんな戦略で国会へ乗り込むのか? 「維新の会」参謀役の浅田均政調会長(61)に政権奪取計画を聞いた。
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―橋下市長ら維新の会幹部は国政に進出しますか。
「維新の会の設立の目的は大阪都構想なので、それが実現できてない中途半端な段階で、橋下代表、松井幹事長はじめ、維新所属の府議、市議らが国会へ行くとなれば、大阪の有権者への裏切りと取られかねない。出馬は無理だと思います」
―橋下市長の出馬がないとすれば、他の「目玉候補」はいますか。
「中田(宏)さんはしょっちゅう、大阪に来ている。中田氏(前横浜市長)、山田宏氏(日本創新党党首)、東国原英夫氏(前宮崎県知事)、辛坊治郎氏(ジャーナリスト)には出てもらいたいと思っている。彼の雑誌コラム(週刊朝日)で僕は以前、風采(ふうさい)のあがらんおっさんと書かれましたので、バラしますが、辛坊さんに出てもらうとしたら、大阪ですね。東国原さんは前回の東京都知事選に出馬されているので、東京か、故郷の九州かなあ」
―どの政党と選挙協力しますか。
「気をつかわなあかんのかな? 僕らは正直、公明党が候補を立てる選挙区以外、原則として近畿は全部の区に立ててもいいと思っている。僕らは英国方式で選挙をやります。代表、幹事長が決めた選挙区で候補者に出てもらうつもりです。これまでの政治のように、地元、血縁などを持ち出す必要はない」
※週刊朝日 2012年6月8日号