林:私、こういうときこそ、ミュージカルとか楽しいものを見せていただくことがすごく大切だと思うんですよね。
坂本:確かにお客さまあっての僕らなんですけど、お客さまが集まる場所でもあるので……。※対談後、緊急事態宣言の発令を受け、全公演の中止が決定
林:話が変わりますけど、ジャニー喜多川さんの「お別れの会」、私も行かせていただきました。木村拓哉さんとか皆さんがふつうに会場に入ってらっしゃって、「えっ、ウソだろ。こんなスターを一時に見たことないよ」という感じで、私たち度肝を抜かれたというか。
坂本:逆にこちらからは、すごい方々がいらっしゃってるんだなと思っていましたけどね。
林:おまけに、皆さん並んでお見送りまでしてくださって。
坂本:ジャニーさんは第二の父のように慕ってましたので、大事な親が亡くなったという思いと、見送ってくださった皆さまへの感謝の気持ちであそこに並んでました。
林:ジャニーさんがたどってきた道のりって、こういうスターたちをいっぱいつくってきたことなんだなとあらためて思いましたよ。坂本さんは、ジャニーズにご自分で応募したんですか。
坂本:そうです。やることがなかったというか、こっちを目指してみようかなと思って、自分で応募して、運よく入れてもらったんです。
林:合宿所は原宿でした?
坂本:はい、原宿の合宿所でした。
林:私、昔あの真裏に住んでたんです。女の子がいつもたむろしてましたよね。近くに当時首相だった宮沢喜一さんの私邸があって、「宮沢さんってこんなに若い子にも人気があるんだね」と言った人がいました(笑)。
坂本:アハハハ、そうなんですか。近くに宮沢さんのお宅があったとはぜんぜん存じ上げなかったです。僕、合宿所には行ってましたけど、そこで生活はしてなくて。でも、1階には出待ちというか、ファンの子がたくさんいて、いろいろとご迷惑をかけたと思います。
林:でも、原宿のど真ん中で、もともと女の子がたむろしてるところだから、迷惑に感じる人、そんなにいなかったと思いますよ。