料理研究家の黒田民子さんが教える「家つまみでひとやすみ」。今回は「グリーンアスパラのチーズ焼き」。
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グリーンアスパラを使ったおつまみというと、昔からよく作っているものがあります。グリーンアスパラと玉ねぎとツナ缶とピザ用チーズがそろえば、もうできたようなもの(笑)。耐熱皿に材料をのせて焼くだけですからとてもラクです。
まず、玉ねぎは薄切りしてください。辛みはアクセントとして使いたいので、あえて水にはさらしません。切ったらそのままボウルでツナ缶の中身とマヨネーズと混ぜ合わせてください。
ツナ缶は缶汁ももちろん、一緒に入れてください。そして耐熱容器に“敷布団”として、きれいに広げましょう。玉ねぎだけが密集しているところがあると、食べるときに味のバランスが悪くなります。ツナも玉ねぎも均等に広がるよう、菜箸などで整えることが大切です。
敷布団を広げたら、あとはグリーンアスパラとピザ用チーズをのせて、オーブントースターで焼くだけです。ツナ、マヨネーズ、チーズのコクと玉ねぎの辛みがアスパラにからみついて、あら不思議。アスパラが極上のおつまみに変身します。私は最近、晩ごはんがわりにすることも。これだけでも結構な食べ応えです。
(構成/赤根千鶴子)
■グリーンアスパラのチーズ焼き
【材料】(作りやすい分量)グリーンアスパラ1束(3~5本)、玉ねぎ1/3個、ツナ缶1缶(70g)、マヨネーズ大さじ1、塩少々、ピザ用チーズ適量
【作り方】(1)グリーンアスパラは根元の硬い部分を切り落とす。(2)玉ねぎは薄切りにし、ボウルでツナ、マヨネーズと混ぜ合わせ、塩少々で味を調える。そして耐熱容器に広げ入れ、上にアスパラ、チーズをのせて、250度のオーブントースターで約5分焼く(*ワット表示のオーブントースターの場合は1000Wで約5分)。焼き上がったら、お好みで黒胡椒(分量外)を振ってもよい。
【ワンポイントアドバイス】玉ねぎ、ツナ、マヨネーズを混ぜ合わせたものを耐熱容器に均等に敷き詰める。
※週刊朝日 2020年5月29日号