そして「ハッキリ」話すこと。
そのコツは、口をダイナミックに大きく開け閉めして話すことです。幼い子供たちが合唱会などで、大きく口を開けて元気よく歌っている姿を思い出して、あの口の動きを真似してみてください。
それから、言葉の子音を明確に発音するということ。
多くの人が、「ハッキリ喋れ」と言われると母音を大きくしてしまいます。
例えば、「今日は良い天気 kyou wa yoi tenki」と言う場合に、
Ky<ou> w<a> y<oi> t<e> nk<i>
※<>内を強調
となりますが、これでは声が大きくなるだけです。周波数分解能が落ちた無自覚難聴の人が聞こえにくいのは、母音ではなくて子音です。ですから、
<ky>ou <w>a <y>oi <t>en <k>i
※<>内を強調
と、大声を出さずに、子音を明確に発音するように心がけてみてください。
逆に「相手が何を言っているのか、よくわからない」という人は、「大声を出さなくて良いので、もう少しゆっくり、ハッキリ話してください」と、穏やかにお願いすればよいでしょう。
「自分も無自覚難聴かもしれない」という人は、まずはセルフチェックしてみてください。
■「無自覚難聴」のセルフチェックができるサイト
https://www.otodesigners.com/selfcheck/