丸山茂樹(まるやま・しげき)/1969年9月12日、千葉県市川市生まれ。日本ツアー通算10賞。2000年から米ツアーに本格参戦し、3勝。02年に伊澤利光プロとのコンビでEMCゴルフワールドカップを制した。リオ五輪に続き東京五輪でもゴルフ日本代表ヘッドコーチを務める。19年9月、シニアデビューした。
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PGAツアーの再開初戦でプレーオフを戦ったバーガー(左)とモリカワはグータッチ(GettyImages)

 丸山茂樹氏は、新型コロナウイルスの影響による中断を経て再開された米PGAツアーについて語る。

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 いよいよアメリカのPGAツアーが3カ月ぶりに再開しました。

「チャールズ・シュワブチャレンジ」(6月11~14日、米テキサス州フォートワースのコロニアルCC)です。3日目を終えて、トップと3打差までに14人という大混戦。プレーオフの末、アメリカのダニエル・バーガー(27)が3シーズンぶりのツアー3勝目を挙げました。

 思った以上に選手たちの状態がよかったように思います。ただコースのコンディションが、まったくいつものコロニアルとは違ってましたね。あんなにグリーンが止まるのは見たことがなかったので、たぶん選手たちもビックリしたんじゃないですか? ラフの伸び方や雰囲気も違いました。だから、あそこを得意にしてる人があんまり上にこなかったのかなと。

 例年だったら開催時期が決まってるから、ゴルフ場としても、その日に向けて整えていくじゃないですか。でも今年は「いつやるか」「もしかしたらできないんじゃないか」という状況だったはずで、コースコンディションがトーナメント仕様になってなかったなってのは感じましたけどね。

 ただ、選手がすごかったですね。イキイキと振り回す。ハハハ。ドライバーの飛距離にビックリしました。やっと試合ができるっていう喜びがあったんでしょう。

 優勝したバーガーは試合会場の近くに家を借りて、会場と家の往復以外は外に出なかったそうですね。みんなそういう風にしていくしかないと思うんです。この新型コロナウイルスに関しては、もう大丈夫という根拠がはっきりとするまでは、ずっとそういう状態でいくんじゃないですかね。みんなが部屋を出ないとか、ルームサービスだけにするとか、PGAツアーもいろんなことを考えてるんじゃないですかね。

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