ヤクルト山田哲人は移籍してしまうのか?
【ファンが選んだ平成で最もカッコいいバッティングフォームはこの選手!】
高津臣吾新監督を迎えたヤクルトだが、最下位に終わった昨年同様に苦戦が予想されている。その中で注目を集めているのが、山田の動向だ。
試合数が短縮されたが今季中の国内FA権取得が濃厚で、去就に関して多くの噂が錯綜している。
10年ドラフト1位でヤクルトに入団。打率3割、30本塁打、30盗塁以上を同シーズンに達成する『トリプルスリー』を3度成し遂げた。守備面では、かつては不安があった時期もあったが、現在のNPB最高の二塁手であることに異論はないだろう。
「メジャー挑戦を考えていた時期もあったようだが、現在は国内で結果を出したがっている」と球場内外で山田を見ているヤクルト球団関係者は語る。
MLBへの挑戦は微妙とみられているようだが、アメリカでの評価も決して低くない。
「出塁率も高く、打撃に関しては言うことはない。1番や下位打線を任せれば強豪球団に入っても成績を残せるはず。下位球団ならクリーンアップへの抜擢もあるかもしれない。どの打順を任せられても対応できる柔軟性があるのも大きい」
MLBアジア地区担当スカウトは『トリプルスリー』の数字はもちろんだが、四球の数と出塁率の高さを絶賛する。
昨年は打率.271と苦しみながらも、リーグ最多となる四球110個を獲得し出塁率は.401を記録した。自らが打てなくてもチームに貢献できる打撃スタイルへの評価が高い。
「問題は不安のある内野守備。以前から指摘される送球難もだが、プロ入り以来、プレー機会の多かった人工芝の守備になっている。メジャーでは二塁手、遊撃手の守備にはかなりのレベルが要求される。山田が渡米したら内野手なら三塁を守ることになるだろう」(MLBアジア地区担当スカウト)
かつて松井稼頭央(元西武、現西武二軍監督)が、米国ではスタイルの異なる内野守備に散々な目にあった。松井よりも評価の下がる山田の内野守備には、どうしても疑問符が付いてしまう。