入り口で検温や手指の消毒を行うなどの措置を取りながら、百貨店も営業を再開 (c)朝日新聞社
入り口で検温や手指の消毒を行うなどの措置を取りながら、百貨店も営業を再開 (c)朝日新聞社

 新型コロナウイルス感染拡大の第2波に備えるべく、巣ごもり生活に必要な家電や公的な支援制度について知っておこう。AERA 2020年7月6日号から。

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 再び巣ごもり生活が求められることになれば、家電製品も生活を支える重要なアイテムになる。コロナ禍で家電はどう影響を受けたのか。家電アドバイザーの鴻池賢三さん(50)はこう話す。

「在宅勤務の需要で、ノートパソコンは全体的に品薄でした。オンライン会議に対応するため、外付けカメラやウェブカメラも品切れが相次ぎました」

 顔に光を当て明るく見せる「女優ライト」もよく売れたという。大手通販サイト・アマゾンをのぞけば、千円台のものからさまざまな製品が並ぶ。“映え”への関心は多くの人が共有するものだろう。

 これからの需要はどうか。在宅ワークなどが続けば、今後、ニーズが急増するものがある。

「エアコンです。購入も取り付けも販売店や設置業者なくしては難しいので、暑さが厳しくなり注文が殺到すると、混乱が予想されます。必要な人は今のうちに手配するのが安心でしょう」(鴻池さん)

 意外なところでは、冷蔵庫にも注意すべきという。食材を保管する必需の利器だが、夏場に壊れがちだからだ。感染が拡大し、再び買い物の回数に制限がかかる可能性を考えるなら、

「容量が大きいタイプに買い替えるのもよいと思います」(同)

 生活を守るためだけではなく、巣ごもり生活のストレスを解消し充実させるためにも、家電はひと役買ってくれそうだ。家で過ごす時間が増えたことで、米大手Netflix(ネットフリックス)は1~3月に世界全体の有料会員数を1570万人増やした。

「映画やドラマを大迫力で堪能できる高画質テレビや、自宅で映画館のような音響を実現するホームシアタースピーカーがあれば、家で過ごす時間が楽しくなるはずです」(同)

 最後に公的な支援制度にも触れたい。ファイナンシャルプランナーで社会保険労務士の蓑田透さん(57)は説明する。

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