焼き野菜・梅干し味噌添え  (撮影/写真部・松永卓也)
焼き野菜・梅干し味噌添え  (撮影/写真部・松永卓也)
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【ワンポイントアドバイス】グリルの熱が通りやすいよう、なすはお尻から菜箸で穴を開ける。 (撮影/写真部・松永卓也)
【ワンポイントアドバイス】グリルの熱が通りやすいよう、なすはお尻から菜箸で穴を開ける。 (撮影/写真部・松永卓也)
黒田民子(くろだ・たみこ)/1947年生まれ。料理研究家。All About「ホームメイドクッキング」ガイド。旬の素材を生かした家庭料理のレシピが幅広い世代に支持されている。趣味は美術館巡り
黒田民子(くろだ・たみこ)/1947年生まれ。料理研究家。All About「ホームメイドクッキング」ガイド。旬の素材を生かした家庭料理のレシピが幅広い世代に支持されている。趣味は美術館巡り

 料理研究家の黒田民子さんが教える「家つまみでひとやすみ」。今回は「焼き野菜・梅干し味噌添え」。

【作る際のワンポイントアドバイスはこちら】

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 太ねぎやなすをグリルでこんがり焼くと、それだけでもとてもおいしいのです。今回は“バーベキュー気分”を味わえる、大人の焼き野菜をご紹介しましょう。

 まず「梅干し味噌」を先に作ります。おうちにある梅干し1個を細かくたたき、味噌と鰹節とみりんとよく混ぜ合わせてください。これをごはんに練り込んで、おむすびにするのもおすすめです。梅干しのほのかな酸味と鰹節の香り、そして味噌の塩味がうまく調和して、食欲をそそってくれますよ。

 そして野菜をグリルで焼きます。まず、なすをグリルで5分焼きます。そのあと、長いままの太ねぎと、縦8分の1くらいにカットしたパプリカもグリルで焼きます。このときなすはひっくり返してください。

 もちろんオーブントースターで焼いていただいてもかまいませんが、“外側が少し黒くこんがり焼けてきたくらい”が目安ですので、なるべく野菜の焼け具合を観察しながら、焼いていってください。なすも太ねぎもパプリカも一番外側の皮は剥いて、中身のやわらかい部分を召し上がれ。梅干し味噌をたっぷりつけてくださいね。

(構成/赤根千鶴子)

■焼き野菜・梅干し味噌添え
【材料】(作りやすい分量)梅干し味噌(梅干し1個、味噌大さじ2、鰹節5g、みりん小さじ2)、焼き野菜(太ねぎの白い部分20cm、なす2本、赤パプリカ、黄パプリカ各適宜)、大葉適宜

【作り方】(1)梅は種を取り除き、細かくたたく。そして小鉢に入れ、味噌、鰹節、みりんとよく混ぜ合わせる。(2)なすはお尻のほうからヘタまで菜箸で穴を開け、弱めの中火にしたグリルで5分ほど焼く。次に太ねぎとパプリカも加え、なすはひっくり返して5分ほど焼く。焼きあがった太ねぎは5cmの長さに切り、中のにゅるっとやわらかい部分を食べやすいように押し出す。なすは皮を剥く(食べやすい大きさに切ってもよい)。(3)器に焼き野菜を盛り付け、大葉の上にのせた梅干し味噌を添える。

【ワンポイントアドバイス】グリルの熱が通りやすいよう、なすはお尻から菜箸で穴を開ける。

週刊朝日  2020年7月10日号