医療ドラマは今作が初挑戦だが、看護コースのある高校に通っていたこともある。
西野:出演者の皆さんと病院見学に行って、白衣やスクラブを着て働いている看護師さんの姿を見て、格好いいな、なってみたかったなと思いました。薬局の薬剤師は知っていましたが、今回の役の病院薬剤師という仕事は原作の漫画を読んで初めて知りました。仕事を間近で見させていただいて、本当に大変な仕事だと感じて。この大変さと格好よさをきちんと伝えたいと思いました。
俳優として、挑戦してみたい役はあるのだろうか。
西野:俳優としてはまだまだやっていないことだらけなので、挑戦したいことがほとんどです。自分の力量というか、お芝居に関して、まだまだ未知数だと思っています。お芝居の機会をいただくごとに挑戦だと思っていますし、ずっと続けていきたいと思っています。
生真面目な印象だが、実は大阪出身。大阪弁を使う役も演じることになるかもしれない。
西野:大阪弁で話すと、雰囲気が全然変わると思います(笑)。ちょっと雑になるというか。基本は家族と話すときの言葉なので、大阪弁だと丁寧に話すことができないんです。
アイドル活動中は目の前にファンがいたり、握手会で触れ合ったりする機会も多かった。いま、ファンの声はどんな形で届くのだろうか。
西野:ネガティブなコメントを見ると気になってしまうタイプなので、あまりネットは見ないようにしています。でも、ファンの方からいただくお手紙は、めっちゃ読みます。すごく励みになります。
モデル活動にドラマ撮影と、忙しい日々が続く。リフレッシュ法は漫画やゲームと、根っからのインドア派だ。
西野:絵を描くことは好きです。コミックエッセーを読むのも好きで、看護師さんの日常や子育て、ペットとの日々を描いたものなど、いろいろなテーマのものを読んでいます。
いまは一番ハマっているのは、ユーチューブでゲーム実況を見ること。2、3年くらい前から見始めて、自分が昔やっていたゲームのタイトルで検索をかけることもありますし、決まった実況者さんの動画を全部見るとかもあります(笑)。おもしろいです、ゲーム実況は。自分でゲームする楽しみとは、違う楽しみがあります。
次の日が休みの時には、たまにすごくダメな生活をします。昼過ぎまで寝たり、ベッドの上でお菓子を食べたり……。その時間は本当にリラックスしているんですが、同時に罪悪感も湧いてくる。だから、よし、じゃあ明日から頑張ろうと思えるんです(笑)。
もちろん、誰かとおいしいものを食べに行ったりする時間も幸せで、大切にしています。
乃木坂46を牽引し、同じ1期生として苦楽を共にしてきた白石麻衣も、今年3月にグループを卒業した。
西野:「おつかれさま」は、もちろん伝えたいですね。そして、まいやんもこれからも俳優やモデル、いろいろなことに挑戦していくと思うので、心から応援しています。「一緒に頑張ろうね」という気持ちです。(朝日新聞出版・小柳暁子)
※AERA 2020年4月13日号