昨年4月から芸能活動の休止を続けるオセロの中島知子。マンションの家賃滞納で立ち退き訴訟を起こされ、芸能活動のみならず精神的、肉体的影響も懸念されている。彼女が心酔し、すべてを捧げた“女霊能者”の謎に包まれた正体とは―――。
この43歳の女霊能者をRとしよう。Rは地元の小・中学校を卒業すると大分市内の県立高校に入学。高校卒業後は、地元タウン誌の編集に携わった後に上京、編集プロダクションに所属し、旅行雑誌の編集やライターをしていたようだ。
99年ごろになるとRは、「神の計画」と称し、除霊やカウンセリングなどを始めた。そして、05年ごろに中島と出会う。
「取材をキッカケに知り合い、徐々に親密な関係になっていったようです。ジャニーズのタレントや有名スポーツ選手の知り合いなどと吹聴して、ターゲットに近づいていくのが彼女の得意な洗脳手法です」(芸能ライター)
Rは中島の自宅マンションに転がり込み、以後、奇妙な同居生活を続けることになる。
一方、Rの大分の実家の不動産は、02年に借金の担保に取られ、競売の末、地元の資産家によって落札されている。
「確かそれからだったと思う。Rの母親も、叔母やその息子も、みんなで東京に稼ぎに出かけたのは」(近所の住人)
Rたち一家の“寄生”が始まったのもこのころからだった。資産家が落札した自宅は、09年にRの母親らによって買い戻されている。困窮から手放した自宅をどうやって買い戻したのだろうか。この時期が、Rが中島との関係を深めていった時期と一致していることを考えると、カネの出所が推測できる。
カルト宗教問題に詳しい、ジャーナリストで参議院議員の有田芳生さんは言う。
「Rは“寄生虫”のような存在。Rと中島さんは教祖と信者の関係で、出家の逆パターンでまさに“一人カルト”ですよ」
※週刊朝日 2012年3月2日号