糖化防止のためには食べ方が大事。野菜を最初に食べる (※写真はイメージです GettyImages)
糖化防止のためには食べ方が大事。野菜を最初に食べる (※写真はイメージです GettyImages)
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睡眠不足でAGEが増える (週刊朝日2020年8月7日号より)
睡眠不足でAGEが増える (週刊朝日2020年8月7日号より)
イラスト・竹口睦郁 (週刊朝日2020年8月7日号より)
イラスト・竹口睦郁 (週刊朝日2020年8月7日号より)

 コロナ禍の外出控えで運動不足、ストレスからつい甘い菓子を食べてばかりいる──。そんな生活に心当たりがある人は要注意。「糖化」によって体が“焦げて”いるかもしれない。臓器や組織の細胞が糖化すると、その細胞の機能を低下させてしまう。さらに糖化の影響は動脈硬化や骨粗鬆症などにも及ぶ。糖化によって「AGE(終末糖化産物)」という老化を促進する物質が生じるのだ。

【グラフ】睡眠時間とAGE増加の関係性は…?

 では、どうすればAGEをつくらずにすむのか。

 糖化研究の第一人者で、『最新医学が教える最強のアンチエイジング』などの著書がある同志社大学生命医科学部アンチエイジングリサーチセンターの米井嘉一教授は、「生活習慣を変えれば、糖化は予防できる」という。

 糖化予防というと、甘い菓子やご飯といった糖質、炭水化物をとらない「糖質制限」を思い浮かべるが、必ずしもそうではない。

「もちろん、甘いもののとりすぎはよくありません。また、日本人の食事はどうしても炭水化物に偏りがちですので、できれば肉や魚などたんぱく質を多くとってほしい。ですが、取り組んでほしいのは“何を食べるか”ではなく、“どう食べるか”。つまり食べ方なのです」(米井教授)

 また最近では、AGEが多い食品はとらないほうがいいという考え方も出ているが、これについて米井教授は否定的だ。

「AGEと一口で言っていますが、その種類は200~300種類もあります。みそに含まれるものには抗酸化作用があり、血圧の上昇も抑えてくれます。長寿食といわれている豆腐もAGEが多い。このように、食品に含まれるAGEにはとったほうがいいものも少なくありません」

 その上で、糖化を予防する生活習慣として、次の5点を挙げる。

【1】朝食は必ずとる
【2】食事は野菜から。よくかんで食べる
【3】お酒は控える(特に飲むと顔が赤くなる人)
【4】睡眠をしっかりとる
【5】軽い運動を続ける

 これらは、同センターが12年に350人以上に実施した調査の結果などに基づくものだ。皮膚に現れたAGEを測定し、その値と生活習慣などの関係をみている。

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朝食に食べておきたいもの