今やマスクは、顔回りを華やかに飾る新ファッションアイテム。マリー・アントワネットふうに言うと、お気に入りが見つからなければ、手作りすればいいじゃな~い?今回の「ドン小西のイケてるファッションチェック」は、番外編として手作りマスクの作り方のコツをドン小西さんが伝授します。
【写真】ドン小西がレッスン!手作りマスクの工程や型紙はこちら
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知ってますよね? あたしの本業はファッションデザイナー。最近のデザイナーは知らないけどさ、型紙を作って、服を縫うのもお茶の子さいさいだよ。だからこそ服の良し悪しがわかる。ただのぼやきオヤジじゃないんだって。
そんなあたしが今回は、手作りマスク教室を開講。これからはマスクも、アクセサリーやネクタイのようなファッションアイテムに。フェミニンだの個性派だの、いつものファッションにコーディネートしやすい柄を選ぶのがいいね。
手縫いでもミシンでも、あとは表地と裏地を合わせて縫うだけ。通気性のいい素材で、意外と簡単にクールでクールなマスクが完成だよ。さあ、レッスンスタート。♪キーンコーンカーンコーン。
(1) 布選び
ネクタイを選ぶ気分で。薄手の木綿は通気性もよく縫いやすい。実際触って、選びたい。肌に触れるだけに、安さに飛びつくのはNG。裏地との相性も考えて好みの柄を選ぶべし。
個性派なら、ギョッとする柄もマスクになると意外におしゃれ。和風が好みなら、どんな服にも柄があうほか、伊勢木綿など和の高機能素材にも注目したい。フェミニン派は手持ちのスカートなどと相性のいい柄をチョイスしてみよう。
(2) 裁つ
最難関は柄あわせ。合わせ目の柄が汚いのはNG。型紙の置き方を考えて裁断しよう
(3)縫う
ミシンでも手縫いでもOK。裏地と表地を中表にして縫い合わせる。ドン式型紙は見える縫い目が少ないので、手縫いも可
(4) ひっくり返す
表を出すと完成直前。曲線部分は切れ目を入れると、キレイに仕上がる。両端を残して縫い、表に返してアイロンをかける。
(5)ひも通し
ゴムを通せば完成!両端を折り返して縫い、ひもを通す部分を作る。専用ゴムがなくても、柔らかいゴムひもや、布ひもで代用できる。
<ワンランクアップPOINT>
平凡な柄のマスクも、ワンポイントのワッペンなどをつけるだけで印象アップ。今回はドンさんのトレードマークを、コンピューターミシンで刺繍して、ぐっとおしゃれに仕上がった。
(福光 恵)
※週刊朝日 2020年8月14日-21日合併号