林:そうですよ。お二人、エッセー(『阿佐ケ谷姉妹ののほほんふたり暮らし』)もお出しになったんですよね。書くのは大好きなんですか。
江里子:私は大の苦手です。小学校のころから読書感想文とかが苦手で、先生が職員室で採点してるところに提出しに行ったりしてたんです。書くのはほんとに苦手で遅筆で……。
美穂:お姉さん、あまりに書きたくなくて、声を上げて泣きだしたりして(笑)。
林:でも、ふつうのおばさんだったらネタをひねくり出さなきゃいけないけど、こんなに人気者で有名人なんですから、何を食べて何をしたかだけ書けばみんな喜びますよ。あの本売れてるんでしょう?
江里子:単行本のときより、文庫本になってからのほうがよりたくさんの方に買っていただいたみたいで、ありがたいことです。私たち世代の方が共感してくださるのか、手首に負担がかからない文庫本のほうが持ち歩きやすいのか(笑)。
美穂:おばさんは腱鞘炎にもなりやすいから(笑)。
林:テレビ局に行くとカッコいい人がいるじゃないですか。前からファンだった人に会ったりすることもあるでしょう?
江里子:「カッコいい」という定義に当てはまるかどうかはあれですけど、伊東四朗さんに昔からあこがれていて、お会いできたときは号泣しました。ジャニーズの方とか素敵な俳優さんとご一緒する機会もあるんですけど、甥っ子とか親戚の子を見るような気持ちになってしまって。
林:「LINE教えて」とか言われないですか。
美穂:言われないです、誰からも。
江里子:6畳一間のアパートに、いろんな方がお仕事で来てくださるんです。GENERATIONSさんだったり、ジャニーズの亀梨(和也)さんだったりも来てくださったんですけど、「親戚のうちに来たみたいだなあ」とか、「近所のおばちゃんのうちに来たみたいだ」とか言ってなごんでくださるので、女性のうちに来たとか、女性と接しているという感じがないんですね(笑)。
林:お二人とも言葉づかいが丁寧で、田舎の旧家のお嬢さまという雰囲気がありますね。「ご結婚ちょっと逃しちゃったわ」という感じの(笑)。