同じく公立で気を吐くのは、都立の小金井北だ。明治大に22人(現役進学率9.2%)、中央大に15人(同6.3%)、法政大に13人(同5.4%)と実績を出している。1979年創立と都立高校の中では、比較的新しい。だが、都の進学指導推進校の指定を受けた2010年以降、変化が起きた。同校の杉本悦郎校長(58)は言う。
「この年からGTEC(ベネッセが実施する英語4技能検定)を受け始めました。当時は3技能でしたが、継続的な指導で16年には100点くらい平均が伸び、この年に英語教育推進校の指定を受けたこともあり、さらに指導を充実させています」
課題量が増えたことで、当初は生徒から不満の声が上がった。だが、生徒たちはまじめに取り組み、比例するように実績が出た。
「課題をこなした17年卒業生は早慶上理、MARCHすべての合格者数が増加し、91.6%が現役で進学しました。英語を起点に、他の科目にも指導法を応用しています」(杉本校長)
惜しみない努力やアイデアで、各校それぞれが生徒の進学意欲を高めようと苦心する。一方で、新型コロナの影響が長引き、保護者は教育や受験に不安を抱くようになる。先行き不透明な時代だからこそ、ますます「現役進学力」が問われる。
(編集部・福井しほ)
※AERA 2020年8月31日号より抜粋