――歴代最長の政権の中で多くの成果を残された一方で、森友学園問題や加計学園問題、桜を見る会など国民から厳しい批判にさらされたこともあった。こうしたことに共通するのは、政権の私物化という批判ではないか。こうした指摘は国民の誤解なのでしょうか。総理自身の考えは。

安倍首相:政権の私物化はあってはならないことだと思いますし、私は政権を私物化したというつもりは全くありませんし、私物化もしておりません。まさに国家国民のために全力を尽くしてきたつもりでございます。その中で様々なご批判もいただきました。また、その説明もしてきました。その説明については当然反省すべき点もあるかもしれないし、そういう誤解を受けたのであればそのことについても反省しなければいけないと思いますが、私物化したことはないということは申し上げたいと思います。

――東京五輪パラリンピックの開催について、総理は来夏の開催に強い意欲を示してきたが、このタイミングでの辞任による開催判断の影響や来夏に予定通り開催された場合、首相として五輪を迎えることができないことへの率直な思いを聞かせてください。

安倍首相:世界のアスリートが万全のコンディションでプレイを行い、そして観客の皆さんにも安全で安心な大会をやっていきたいと思います。IOCや大会組織委員会、また東京都とも緊密に連携をしながら、先般作成されましたロードマップにですね示された手順に沿ってしっかりと準備を進め、開催国としての責任を果たしていかなければならないと思いますし、私の次のリーダーも当然その考え方のもとに目指していくんだろうと思います。もちろんそのために様々なことをやらなければいけないんだろうと思っております。【終】
                     (文・AERA dot.取材班)

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