これらの人々が固まりとなって、この国をそろそろ正そう、という雰囲気を壊していく。

 何度でもいう。昔であったら、何回も内閣は吹っ飛んだようなことを安倍政権はしてきた。

 それは安倍氏が辞めて終わる話じゃない。安倍氏が頭から降りることが決まった今こそ、うやむやにされた疑惑の追及はなされなければならない(文書ひとつ出せば解決する問題も多々ある)。

 ポスト安倍、自民党内のもめ事の話なんてどうでもいい。もっと、安倍政治で破壊されたものの真実を報じるべきだ。そして、安倍政治をアシストした者たちは、その恥ずかしさを自身でわかるまで追いつめられるべきだ。でないと安倍政治はつづく、この国の破壊も。

室井佑月(むろい・ゆづき)/作家。1970年、青森県生まれ。「小説新潮」誌の「読者による性の小説」に入選し作家デビュー。テレビ・コメンテーターとしても活躍。「しがみつく女」をまとめた「この国は、変われないの?」(新日本出版社)が発売中

週刊朝日  2020年9月18日号

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