「結子さんが小さい頃は、おばあちゃんも積極的に子育てを手伝っていたみたい。結子さんは母親の眠るお墓参りにも来ていたみたいですよ。おばあちゃんは幸せそうでしたね。自分でも、結子さんが出演するテレビドラマや映画をよく見ていて、私たちにも『孫娘が出演するドラマや映画を見に行って下さい』と宣伝をしていましたね」

 竹内さんは今年1月、再婚した俳優の中林大樹さんとの間に第2子となる次男を出産したばかり。竹内さんは亡くなる2週間ほど前、夫の中林さんと都内の飲食店を訪れていた。この飲食店関係者がこう話す。

「結子さんは子供を預けて、旦那さんと2人でいらしていました。うちの店では、鯛のかぶと煮と海老の天ぷらなどを夫婦で分け合って食べていました。結子さんはビールや日本酒をお飲みになって、最後に注文したアルコールは緑茶ハイ。夫婦でお飲みになっていましたよ。お2人の会話の内容までは聞こえませんでしたが、旦那さんとは仲睦まじい様子でした。今思えば、笑顔があまりなかったのが少し気にかかりますが……」

 さいたま市内に住む、竹内さんの親族は、言葉少なに次のように話した。

──昨年暮れ、臨月の竹内さんや姉、祖母(母方の)と親族が一同に会す機会があったそうですが?

「そうなんです。結子はふつうに元気だったんですが……」

──複雑な家庭環境に育ったことが影響したのではないか、とも報じられています。

「いや、そんなおおげさなものではないし、全然、苦しんでいませんでした。辛そうな表情も全然なかった」

──それでは何故……?

「それは私たちも知りたい。誰にも、わからないんです」

 前出の寿司屋の女将はこう話した。

「少女時代の家庭環境が原因とは思えない。むしろ、俳優の三浦春馬さんや芦名星さんのことが影響したのではないでしょうか。90歳を超えたおばあちゃんがどんなに悲しんでいるかと思うと不憫です」

 竹内さんの残した作品は永遠に愛されることだろう。ご冥福をお祈り申し上げます。

(本誌・上田耕司)

※週刊朝日オンライン限定記事

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上田耕司

上田耕司

福井県出身。大学を卒業後、ファッション業界で記者デビュー。20代後半から大手出版社の雑誌に転身。学年誌から週刊誌、飲食・旅行に至るまで幅広い分野の編集部を経験。その後、いくつかの出版社勤務を経て、現職。

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