そういうのを遊び半分、実験半分という形で、みなさんからは1000円いただくオンラインサロンという形式でやっているんですけど、その1000円は実験的番組を視聴するチケットという位置づけにしているんですが、そういう動きをしているんですね。
今後テレビ番組や配信がどうなっていくかわからない時代に、なんか面白そうなニオイがするというか、マイ番組というものが、いかに見ている人にも安っぽく見えないように、照明使ったり、セットもできる限り工夫して、ゲストもフツーに地上波のテレビ番組に出ている人を呼んだり。そんなことをいろいろやっています。「自分テレビ局」や「マイ番組」のようなものが、これから必要になってくるのではと思っているし、面白いんじゃないかなかと感じている。
自分たちで番組を作ることに行きついた背景には、いま、世の中、お金がないじゃないですか。テレビ局はもちろんお金がないけどテレビ局だけじゃなくて、日本の企業全体がお金がない。スポンサー料を払うにしてもテレビ局だけでなくいろいろなメディアに分散している。
テレビ局にお金がないと、ギャラの安いタレントを集め、視聴率もコアターゲット(15~39歳)になって若い世代の人たちに向けて番組を作り、どこにでも書き込める苦情にも対応しなければならない。
苦情ではないのですが、若い子たちに人気のあるタレントさんがあるコマーシャルに出たら、タレントのファンの人たちがコマーシャルの企業に「最高のキャスティングです!」「ずっとこのコマーシャルを続けてください!」とか、とにかくバンバン、ファンみんなでメールを送ってくるという話を聞きました。だから、その逆もあって、タレントさんの不祥事があったら「不買運動だ!」とかになってしまう。そんなことされると企業も大変だから、何にも問題ない人を起用しましょうよとなる。テレビ局も同じで、そんな角の立つ人を起用しようとしない。
スポンサーに意見をメールできたり、番組に苦情を言えたり、自分の意見を発信できる世の中になったといことは、逆に背負わなければならないものもありますよね。行き過ぎた行為をするYouTuberの逮捕もそう。