相談会の後、園長先生から幼稚園の体操教室に関して、「うちは小学生コースもやっているので、卒園後も通ってみたらどうか」という誘いを受けたのですが…… もし息子が縄跳びを跳べないのが「母親の愛情を試すため」という精神的な理由ならば、物理的に運動能力を高めたって意味がないのでは?
そんな矛盾を感じつつ、結局、縄跳びを跳ぶにはどうしたらいいのか具体的な解決策は分からないまま、幼稚園を卒園してしまいました。
■テストで運動能力を測り、科学的に分析
そして小学生になったある日、友人が「科学でスポーツを教えるジムを見つけた」と知らせてくれました。名前は「ARROWZ(アローズ)」。そこでは、さまざまなテストをして運動能力を測り、それを全て「科学的」に分析し、良い点と、もっと伸ばすべき点を指摘してくれるというのです。
勉強ならば、テストをして得意・苦手分野を割り出す、というやり方は一般的なものですが、運動では聞いたことがありませんでした。息子の運動神経改善のため何かヒントが見つかるかもしれないと、さっそく無料体験してみることにしました。
テストでは、コンピューターをつかって動体視力や眼球運動をみたり、しゃがんだ状態からジャンプさせて下半身の筋力のパワーを測ったり、全力ダッシュをくり返して瞬発力を試したり、垂直跳びや連続ジャンプなどから跳躍能力を調べたりしました。そして最終的に、全国の平均と比較して、テストの結果から息子の現在の能力値を割り出してくれるのです。なんと、ここまで無料!
このテストにより、「なぜ縄跳びを跳べないのか」という疑問は即座に解決されることとなりました。ジャンプをするとき、息子は毎回、かかとまでべったりつけてしまっているうえに、足の裏が地面に接している時間が普通の子よりかなり長かったのです。そのせいで、足にあるバネの筋肉が一切「活動していない」状態になっていると言われました。
走り方がバタバタしてしまうのも、同じ理由だとのこと。 さらに、走るときに腕はひじを90°に固定してワキを締めるのが一番効率的だけれども、 息子はそこにまったく力が入っていないなど、もろもろ直すべき箇所をアドバイスしてくれました。
コーチいわく、「筋肉には短距離で使うものと長距離で使うものがあり、その中でうまく使えていない筋肉をみつけ活動させてあげることで、全体の運動能力が伸びていく」のだそうです。また、幼少期の運動能力の差は骨密度とも関係しており、そこで成長が早いか遅いかまでもわかるのだとか(ジムで実際に測ってくれます)。