だから衆議院選が行われる前に住民投票をやらなければいけなかったわけです。衆議院選が終わった後だとこの約束がどうなるかわからない」

 わかりやすく言うと、衆議院で公明党は大阪の小選挙区で4つの議席を確保している。日本維新の会はそこに候補者を立てない代わりに大阪都構想に賛成してほしいと公明党と「密約」を交わしたという意味だ。

 この橋下発言が公明党の混乱にさらに拍車をかけているという。

「会見でも維新の松井さんは、負けました、政治家引退して責任を取ると言い、まだ潔い。だが、同席した公明の佐藤議員の会見を聞いていると、上から目線の話ぶりで敗北も他人事のようで責任についても何も言及していない。公明党は常勝関西とか自慢しているが、末端のメンバーが頑張っているだけ。もう公明党の応援はやめようという声が強い」(前出・創価学会の古参メンバー)

 覆水盆に返らず……。

(今西憲之)
※週刊朝日オンライン限定記事

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今西憲之

今西憲之

大阪府生まれのジャーナリスト。大阪を拠点に週刊誌や月刊誌の取材を手がける。「週刊朝日」記者歴は30年以上。政治、社会などを中心にジャンルを問わず広くニュースを発信する。

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