そして、ホテル。僕はいつもUSJに行くと、ユニバーサルポートというホテルに宿泊。

 ここは朝のビュッフェがとても楽しくおいしいのですが、この時期だから、やってないかと思いきや、ビュッフェを復活させていたのです。前のように、何でも自由に取ってくださいというスタイルではありませんでしたが、例えばご飯のお供はまとめて数種類お皿に入れて置いてくれてたり、ご飯はおわんに入れてくれるスタッフがいたりと、今の段階での楽しめるビュッフェ。全くできないよりも、席から立ち上がり選ぶというワクワク感は提供しようというその気持ちがまた、うれしいし、その努力にここでも感動します。

 ディズニーランドもUSJも、ホテルも。コロナを経て、そしてwithコロナの中で、できる限りのエンタメを届ける。

 正直、欧米では感染者数がかなり増えていたり、北海道での感染者が増えるのを見ていると、日本でも大きな第三波が来るのかもしれないという不安は、みんなあると思います。もしかしたら緊急事態宣言の日々がまた来てしまうのかもしれない。

 だけど、あの5月の日本の空気。「もう元に戻らないんじゃないか」というどんよりした空気からここまでコロナと向き合いながらエンタメを届けている様子を見ると、もし、またあのような状況になっても、「今の状態」のオペレーションを作り上げた日本人は、前よりも速いスピードで対応できるに違いないと強く思う。やっぱり日本ってすごいよな。

鈴木おさむ(すずき・おさむ)/放送作家。1972年生まれ。19歳で放送作家デビュー。映画・ドラマの脚本、エッセイや小説の執筆、ラジオパーソナリティー、舞台の作・演出など多岐にわたり活躍。パパ目線の育児記録「ママにはなれないパパ」(マガジンハウス)が好評発売中。10/31スタートのテレビ朝日系ドラマ「先生を消す方程式。」の脚本を担当。バブル期入社の50代の部長の悲哀を描く16コマ漫画「ティラノ部長」の原作を担当し、毎週金曜に自身のインスタグラムで公開中

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鈴木おさむ

鈴木おさむ

鈴木おさむ(すずき・おさむ)/放送作家。1972年生まれ。19歳で放送作家デビュー。映画・ドラマの脚本、エッセイや小説の執筆、ラジオパーソナリティー、舞台の作・演出など多岐にわたり活躍。

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