写真=加藤夏子(写真部)、スタイリスト=嶋岡 隆、北村 梓(Office Shimarl)、ヘアメイク=冨永朋子(allure)
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 2020年上半期ブレイク女優第1位、8月には初のフルアルバムを発売するなど、俳優、歌手として活躍の場を広げる上白石萌音さん。実はメキシコで暮らしたことのある帰国子女で、英語も堪能。現在発売中の『AERA English2020 Autumn & Winter』では、英語学習について話を聞いた。

*  *  *

 英語の勉強が大好きです」と、上白石萌音さんは満面の笑みを浮かべる。中学生のときには、当時夢中になった映画「ウォールフラワー」や『赤毛のアン』の原書を取り寄せ、辞書をひきひき原作の世界に没頭した。幼いころから口ずさんでいた洋楽の歌詞を、自力で訳すようになったのもこのころだった。

「原書を読むってかっこいいな、っていう思いもあったんですが(笑)、原文の意味を知ることで登場人物の気持ちや歌詞の魅力を再発見できました。好奇心のおもむくままに英語を勉強していた感じですね」

 8歳から10歳までメキシコで暮らし、自然にスペイン語を習得した経験をもつ。「今覚えているのは、ケンカのときに使ったちょっと悪い言葉だけですが」と笑うが、大学は国際系の学部を選んだ。外国を旅したい、できれば暮らしたいという思いは人一倍強いと話す。

「一昨年、一人でロンドンに行ったんですが、中学生レベルの英語でもなんとか会話できました。ただ、セリフ中心のお芝居をみるのは難しくて。英語を聞き取るのではなく、自然に理解できるようになるには留学するのが一番ですよね。ウエンツ瑛士さんの行動力、見習います!」

■翻訳に挑戦して知った 日本語の力の大切さ

 萌音さんは、NHK「ラジオ英会話」のテキストで『赤毛のアン』の翻訳に挑戦している。

「やればやるほど、日本語の実力不足を痛感させられています。英文を理解して、その風景を思い浮かべることはできても、その世界観を表現できる日本語を知らない自分に気づくんです。“wonderful”という言葉を『すばらしい』と訳すのは簡単なんですが、アンの気持ちを表現するもっといい日本語があるんじゃないかってもどかしくなります」

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