誌面では翻訳家の河野万里子さんの助言を受け、wonderfulを「夢みたい」と訳し直したことも。
「ああ、この言葉だ!ってぴったり合う日本語を見つけると感動します。単純に言葉の意味を合わせるのではなく、その言葉を受け取ったときの感情が同じになることが大事なんですよね。映画をみるときも、英語の音声を聞きながら字幕もしっかり読むようになりました。耳と目の両方で理解すると、英語の学習効果も高い気がします」
そんな萌音さんが最近挑戦したのは、全米大ヒット映画「トロールズ」の主人公ポピーの吹き替えだ。
「英語の字幕版は、韻を踏んだセリフや英語特有のジョークがめちゃくちゃおもしろいんです。それを日本語版でどう表現しているか、できれば両方みて楽しんでください!」
◆上白石萌音(かみしらいし・もね)
1998年鹿児島県生まれ。俳優、歌手。2014年初主演映画「舞妓はレディ」で日本アカデミー賞新人俳優賞などを受賞。声優としても活躍し、16年には「君の名は。」で注目を集める。初のフルアルバム「note」が発売中。
(文/神 素子)