北朝鮮のミサイル迎撃を見ぶり手ぶりを交えて説明する小野寺氏(撮影/写真部・東川哲也)
北朝鮮のミサイル迎撃を見ぶり手ぶりを交えて説明する小野寺氏(撮影/写真部・東川哲也)
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 日本の防衛政策は民主党政権下で迷走した。北朝鮮の核実験、中国機の領空侵犯など難問が山積する中、その再建を任されたのは“無名のホープ”小野寺五典衆院議員(52)だ。週刊朝日が独占インタビューを敢行した。

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――昨年の自民党総裁選で石原伸晃前幹事長を支持したので、今回、防衛相に起用されて驚いたそうですね。

 組閣当日(昨年12月26日)の朝、一部の新聞に私の名前が防衛相として出ました。正直、「えっ、この小野寺って俺のこと?」って(笑い)。その後、金沢博範防衛事務次官らが議員会館の私の部屋に来ました。事務次官に「なぜ来たんですか」と尋ねると、「新聞に出たからです」と答えるので、「それじゃあ、アテになりませんね」と話してました。

――昨年12月、北朝鮮は人工衛星と称するミサイルの打ち上げに成功しました。

 あの衛星らしきものを解析したら、アメリカ西海岸に到達可能な1万キロ以上に及ぶ射程だったようです。従来のものに比べて性能は格段に上がっています。ただ、ミサイルを打ち上げる場合、人工衛星などですぐに予兆をキャッチできるので、北朝鮮がいろいろ勇ましく言っても、迎撃は事実上可能ですよ。

――森本敏前防衛相が昨年12月、イージス艦とPAC3を要所に配置して、ミサイルを迎撃する態勢を敷きましたが、本当に撃ち落とせるんですか。

 先日もイージス艦に乗り込み、迎撃対応の模擬訓練を視察しました。まずイージス艦でミサイルの迎撃を試み、それでダメなら、地上のPAC3で再度撃ち落とす形をとります。防衛省はハワイ沖などで過去4回、迎撃試験を行いましたが、最近はかなり高い確率で迎撃できています。

週刊朝日 2013年2月15日号