C:私はホテルという選択肢は提示されず、「○○病院に入院してください」と言われました。ウチも妻と子供が1人いるので、入院できて助かりました。迎えの介護タクシーのようなバンが近所の目を気遣ってくれたのは助かりました。自宅前まで迎えに来ずに、100メートルほど離れた場所で待ってくれていたんです。私がコロナにかかったことを、いまだに近所の人は誰も知らない。

B:私の場合は、自宅のすぐ目の前まで迎えの車が来たので、ドキドキしましたよ……。Cさんはわかると思うんですけど、運転手さんは完全防備じゃないですか? 車は何の変哲もないバンですけど、運転手さんの格好のせいで、一目で感染者を乗せていることが……。

C:私は病院に着いてからのほうが、ドキドキしました。もう一度PCR検査を受けて、血液を採取され、CTスキャンやX線写真を撮った後、ビニールシートに覆われた車イスで移動させられたんです。その車イスに乗った状態で、一瞬ですけど一般病棟の患者も使う廊下を通り抜けたんです。めちゃくちゃ視線が刺さって怖かった……。

──療養生活はどう過ごしていたのですか?

B:基本的に無断で自室を出ることが許されてなかったので、ずっと籠もっていました。しばらく熱があったので、最初のうちはひたすら寝て、体力が戻り始めてからは、ひたすら海外ドラマの「ウォーキング・デッド」を見てました。

A:ずっと家で寝てました。と。コンビニに買い物に行くときだけ、外出してましたけど……。

──自宅療養の場合は、保健所からどのような指示があるのですか?

A:毎日朝8時に電話があって、「体温は何度ですか?」「ダルさはありますか?」「食欲はありますか?」とか聞かれるだけ。陽性判定から5日目には熱が36度台に下がったことを報告したら、保健所から「発症から10日すぎているので、明日から仕事に復帰しても大丈夫です」と言われました。熱が下がったっていう自己申告だけで仕事に復帰できるんだったら、嘘つく人もいそう。

──入院なら、毎日診察が受けられる?

C:防護服をまとった先生と看護師が毎日顔を出してくれましたけど、診察は1分程度でした。

暮らしとモノ班 for promotion
賃貸住宅でも大丈夫!?憧れの”壁掛け棚”を自分の部屋につけてみた
次のページ