AERA 2020年11月21日売り表紙にJO1が登場
AERA 2020年11月21日売り表紙にJO1が登場
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 グローバルボーイズグループJO1がAERAに登場。日本人だけでK−POPをする──。先例のない道を歩む様子を、「マインクラフトのような楽しさがある」と仮想空間の中で仲間と協力して物づくりや冒険をする人気ゲームに例えた。AERA 2020年11月30日号から。

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 アーティストを夢見る101人の青年たちがデビューをかけて熾烈なバトルを繰り広げたサバイバルオーディション番組「PRODUCE 101 JAPAN」で勝ち抜き、デビュー。メンバーたちの経歴は、田舎の高校生(豆原)、四輪バギーのエンジニア(川西)、難関大卒の就活生(河野)、バックダンサー(川尻)、地下アイドル(白岩)、フリーター(金城)、美容師見習い(佐藤)……と、実にバラエティー豊かだ。

「僕はリクルートスーツを着て、大手企業の内定をいただくところまで行っていました。でも芸能界への夢を捨てられなかった。絶対にこの世界で成功してやるという気持ちでやっています」(河野)

「芸能界は、長く続けるためにはしっかり戦略を練らなければいけないところ。自己プロデュースや危機意識を持つことの大切さなど、大学で学んだ経営学が役に立っていると思います」(與那城)

 所属するのは、日本の吉本興業と韓国のエンターテインメント企業 CJ ENM による合弁会社。楽曲提供もダンスの振り付けも韓国人が担当し、ファッションやメイクも、K−POP風だ。そんな「K−POP仕様の日本人グループ」は日本の音楽シーンでは初めてだが、先駆者ゆえの苦悩や成功への不安はない。

「プレッシャーは……ないですね。僕らは自分たちの好きな音楽を僕ら流にやっているだけなので」(鶴房)

「まっさらな場所に、僕たちとスタッフが協力しあって、一つ一つ物を作っている感覚というか。『マインクラフト』のような楽しさはありますよね」(川西)

「J−POPなのかとかK−POPなのかとか考えずに、JO1というジャンルとして僕たちの音楽を体感してほしいです」(木全)

 日本の音楽界に新しい風が吹き始めた。(ライター・酒井美絵子)

AERA 2020年11月30日号