料理研究家の黒田民子さんが教える「家つまみでひとやすみ」。今回は「ゆず味噌」。
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立冬を過ぎ、本格的な寒さを迎えようとしています。そこで、ご家庭で簡単に作れるゆず味噌をご紹介。ゆずは柑橘類のなかでもとくにビタミンCが豊富。風邪の予防にもなり、免疫力を高めてくれるようです。しかも皮には果汁の4倍ものビタミンCが含まれているので、ぜひ丸ごと使いましょう。
ゆずは半分に切って果汁をしっかりと搾ります。この時、種は取り除いてください。そして皮をむき、白い部分を包丁で取り除いてみじん切りにします。苦みがお好きな方は、白い部分は取らなくてもいいですよ。あとは果汁と皮とみじん切りにした白ネギ、サラダ油、白味噌、塩を加えてよく混ぜ合わせるだけ。白味噌でとろりとした甘みが出ますが、なければお手持ちの味噌を使ってください。その場合、塩加減は控えめに調節してくださいね。
今回は、ふろふき大根に添えてみました。蒸した里芋など、お好きな野菜にどうぞ。ゆず味噌だけでもお酒の肴になりますよ。
(構成/沖村かなみ)
■ゆず味噌
【材料】(2人分)ゆず1個、白ネギ60g、サラダ油大さじ1、白味噌大さじ2、塩小さじ1/4、大根50g
【作り方】(1)ゆずは半分に切り、果汁を搾る。皮をむき白い部分を取り除き、みじん切りにする。白ネギもみじん切りにする。(2)ボウルにみじん切りにしたゆずの皮と白ネギ、ゆずの果汁、サラダ油、白味噌、塩を入れて混ぜ合わせる。(3)大根は皮をむいて1.5cmの厚さに切り、水からゆでる。水を切って器に盛り、ゆず味噌を添える。
【ワンポイントアドバイス】ゆずの皮の白い部分は苦みがあるので取り除いてからみじん切りにする。
※週刊朝日 2020年12月4日号