デコルテ美人、リフトアップ、太もも痩せなど、効果別にテニスボールの使い方が紹介されているが、ウエストシェイプに役立つという「ふくらはぎリリース」(膝のうしろにボールを挟んで正座する)など、最初は痛くてできないものも。脚長効果や妊活にも効くという「膣締めストレッチ」(股にボールを挟んで両足で締め付ける)などから始めてみよう。
プチ断食系も、進化している。書店では、断食指導をしている鍼灸界のカリスマである著者がすすめる、週1回月曜におこなうプチ断食「月曜断食」関連の本が平積みに。最新本『書き込み式でみるみる痩せる! 月曜断食ノート』(関口賢著)は、レコーディングを兼ねた断食ノートだ。ほかに8時間ダイエットや12時間絶食ダイエットなど、先が見える時間限定断食がトレンドらしい。
■究極すぎる「見るだけ」
最後は究極の簡単ダイエット、『医者が考案した見るだけでやせるクスリ絵』(丸山修寛著)だ。「クスリ絵」とは内科医の著者が、神聖幾何学や数学、物理学、美術、東洋医学などの概念を取り入れて研究し、開発したものらしい。
自律神経を整えるクスリ絵、痛みを抑えるクスリ絵など、多くのクスリ絵関連の著書がある中、昨年いよいよ発売されたのが『やせるクスリ絵』だ。やせ体質になるクスリ絵、脂肪燃焼効果が期待できるクスリ絵など、ダイエット関連のクスリ絵が多数紹介されている。
使い方は、これらのクスリ絵を眺めて触れるだけでOK。付録についていた、「フェアリーの食卓」と名付けられた食欲が抑制されるクスリ絵のシールを、1日何時間も見ているパソコンの画面の近くに貼ってみた。
気がついたときにシールに触ってみると、「ダイエット中」という意識はたしかに高まる。たぶん腰痛と、貼ったり、転がしたり、出汁を飲んだり、お風呂でのぼせたりしたせいだろうが、何だか食欲も減退してきたような? 信じる者は救われる。レッツトッピング!(ライター・福光恵)
※AERA 2020年12月7日号より抜粋