“重症”ゆえ1週間程度では、デブ味覚への思いは断ち切れず、効果はまだ。油が浮いたギトギトのカレースープなんかを思い浮かべながら出汁を飲んでいる状態だ。もしも味覚がリセットされたら、餃子の中から肉汁ジュワーとか、揚げ物にソースびちょびちょとか、おいしく感じなくなる日が来るのかしら……なんてことを考えて、一抹のさみしさも。ま、そういう心配は、効果が出てからしよう。
■貼るだけで痩せちゃう
書店のダイエット本の棚では、身近な道具を使ったダイエットの本も、相変わらず花盛りだ。たとえば、『貼るだけでやせていく! テープダイエット』(中島旻保著)は、筋肉や関節を固定する医療用テープを、体の部分部分に貼るだけで痩せていくという方法だ。
カイロプラクティックの米国政府公認ドクターによるダイエット法で、原理は、骨盤矯正ダイエットに近い。骨盤や関節に歪みがあると、その周りの筋肉も歪み、歪んだ筋肉にはたるみが生まれ、脂肪が付きやすくなる。そこで、骨の歪みを正して、余計なたるみや脂肪を取り除こうというものだ。
デブ味覚と違って、あちこちについた脂肪やたるみには1ミリも未練がない。バンバン貼ってみた。例えば、二の腕につく、いわゆる「振り袖」(二の腕の下にたるんだ脂肪)。こうした上半身の脂肪も、骨盤の歪みが背骨などの歪みにつながるなどして筋肉のバランスが悪くなり、付いてしまうこともあるそう。
そこで肩の上から肘までテープを渡して、振り袖撃退だ。1日4~5時間、腕をよく使う家事の時間などに貼るのがいいらしい。ほかに太もも、足首から、顔、おしり、わきばらまで、脂肪を取るためのテープの貼り方が紹介されている。
もう一つ、『女優やモデルのおうち習慣 テニスボールダイエット』(KAORU著)というのもやってみた。数年前から巨大なちくわみたいな道具に体を乗せてゴロゴロする「筋膜リリース」が流行しているが、こちら簡単に言うと、あの巨大ちくわをテニスボールに置き換えたようなダイエット法だ。
各部位にボールを置いてコロコロしたり、はさんだり。リンパや血液の循環が促進されることで、代謝がアップして痩せやすい体に変化するという。