<参考動画>
https://www.youtube.com/watch?v=u64-RYESVXA
https://www.youtube.com/watch?v=3yHwxKNKPkQ
今年も年末のお掃除シーズンがやってきた。コロナ禍で時間があるとは言え、片付けはやはり面倒……そんなあなたに朗報だ。多忙な方やシニアに向けて数々の革命的な提案をしてきた古堅純子が解く、一生散らからない“片づけの新常識”とは。『なぜかワクワクする片づけの新常識』より抜粋して紹介する。
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いつのころからか、片づけといえば収納。収納の中はきれいに整理されていなければいけない、という考え方が主流を占めるようになってきました。
整然と美しく並んでいる収納が理想の形として雑誌やテレビに取り上げられるので、「うちもああしなければ」と、思ってしまう人が増えたのもしかたないのかもしれません。
本人に十分な時間や、気力、エネルギーがあるなら、気がすむまで収納を整理してもかまわないと思います。でも、忙しい方やシニアの方の片づけでこれをやっていると、永遠に終わりません。
大切なのは、見た目より、便利さ、安全、暮らしやすさです。
極端な話、私は住む人が便利で暮らしやすければ、収納の中は散らかっていてもいいと思っています。
目に見える空間が散らかっていたら、イライラしますが、収納の中が多少雑然としていても、そこは見えないのですから、あまりストレスを感じないでしょう。
大きな声では言えませんが、私の家のクローゼットの中も、忙しいときは散らかっていることがあります。見えなければいい、そこは目をつぶる、という感じでしょうか。
よけいなモノは物置部屋か、家具の後ろか、収納の中にぽんぽん寄せて、空間をつくる。清々しい空間が出現すれば、たまに収納の中を開けて「あ、汚いな」と思ったとき、「じゃあ、今度はこっちもきれいにしようか」という気になります。 収納の中を片づけるのは、そのときでいいと思います。
■なんでも放り込めるざっくりボックスをつくる
先日、シニアの独り暮らしの男性のお宅を片づけました。その方の家は、まるでクリーニング店かと見間違えるほど、衣類が部屋のそこら中にぶら下がったり、散乱したりしていました。