猫大好き芸能人にインタビュー。今回は猫のためにYouTubeにも進出した女優・青木さやかに聞いた。
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娘が猫を飼いたいと言いだして、保護猫を育てている施設に1年間通い、世話はできるのかなどといろいろ考えた末に、覚悟を決めて迎え入れることにしました。私が留守にすることが多いので一緒に遊ぶ仲間がいたほうがいいと、2匹一緒に捨てられていた兄弟猫と思われる、この子たちと暮らすことにしました。
娘がキティちゃんが好きなので、白いキティちゃんでシティ、黒いキティちゃんでクティという名前になりました。
クティはやんちゃで活発です。一方シティはおとなしく、おっとりしています。2匹で性格のバランスが取れていて、すごくいいコンビです。
シティ、クティと暮らし始めると生活が一変しました。単純に家族が増えて楽しくなったこともありますが、娘が2匹の世話もするのでしっかりして、お姉ちゃんになりました。私が仕事から帰ってくると、シティ、クティが玄関まで走って迎えに来てくれ、そこからはもうずっと私の近くをうろうろして、寝るときも一緒です。
猫といると癒やされるといいますが、私はそれ以上に猫を癒やしてあげたいと思っています。私が関わっているNPO法人TWFの会で保護されている猫の中には、とても攻撃的な子もいます。それはつらい目にあわされたり、ひどい環境にいたりしたため、人間に対する恐怖心が強いからだと思われます。それならば、少しでもストレスを与えない飼育方法を知らなければと思い、勉強してきました。
動物と関わる人間たちとともに、いろいろな動物が平和に暮らせる社会になるため、微力ながらお手伝いさせていただいています。その一つが、動物と一緒に暮らしていく豊かさや現実を真剣に考えていくために私と仲間たちで立ち上げたYouTubeチャンネル「犬と猫とわたし達の人生の楽しみ方」です。動物を虐待する人や多頭飼育崩壊に至ってしまう人も、もともとは動物が嫌いではなく、何らかのストレスがそうさせているはずです。その人のストレスを軽減してあげれば、動物にもやさしくしてくれるのではないかと思っています。
シティ、クティに限らず、動物たちがやさしく暮らせる平和な社会になってほしいですね。
(本誌・鮎川哲也)
※週刊朝日 2020年12月18日号