役者と並行して、音楽活動も行っている。これからの活動をどう思い描いているのか。

■好きなことは極めたい

森崎:僕は目標を明確にしないと動けないタイプなので、音楽人としてはアジアツアーを一つの目標にしています。いつか自分の作品とともに、ルーツであるアジアをまわりたい。ちゃんと現地に行って、歌いたいと思っています。

 俳優としても、アジアの作品に積極的に出演していきたいという気持ちがあって、アジアを代表するエンターテイナーの一人になりたい。いま、中国映画も韓国映画も、すごく勢いがありますよね。“アジアの底力”みたいなものを感じるので、底上げしてくれている人たちのなかに自分も入っていけたら。

 森崎ウィンとして、もう一段階、ステップアップしたいと考えている。そのためにどうすればいいか、必要なことを模索する日々が続いている。

森崎:YouTubeチャンネルを開いたり幅広く活動しているので、「この人は何をしたいのだろう」と思われることもあるのかもしれません。でも、人生一度きりだし、そのときにしたいことをする、という気持ちがあります。

 どこかぎこちないところにいる自分から抜け出すためのスイッチを探したくて、いまは「勉強する時間を持とう」と思っています。知識を得よう、なるべく人に会おう、と。芸術の分野に限らず、興味を持ったものを徹底的に調べてみる。ワインが好きなので、ワインの勉強を始めようかな、とも思っています。昔から旅客機が好きでたまらなかったり、少しオタク気質なところもあって好きなことは極めたくなってしまうんです。多くの人々に出会って、話を聞き視野を広げていけば、きっといつか何かにつながっていくと信じています。

(ライター・古谷ゆう子)

AERA 2020年12月21日号

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