ファイトだけではなく、リング内外での『問答(やり取り)』もプロレスの一部だ。
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感情をそのまま真っ直ぐに言葉にする形もあれば、ウィットに富んだ笑いを誘うものもある。レスラー同士の『問答(やり取り)』にはレスラーの資質やプロレスIQの高さが現れる。その選手の生き様や人生哲学なども汲み取れて興味深い。
長州「何がやりたいんだコラ!紙面を飾ってコラ!何がやりたいのか。ハッキリ言ってやれコラ。噛み付きたいのか、噛み付きたくないか、どっちなんだコラ!」
橋本「何がコラじゃコラバカヤロー!」
長州「何コラ、タココラ!」
橋本「何やコラ」
プロレスファンのみならず、世間的にも認知度の高いものは、やはり『コラコラ問答』。
長州力と橋本真也の絡みは、テレビ朝日系『アメトーーク! 』などでも取り上げられた。
新日本時代から確執があったとされる長州を、橋本はマスコミを通じて批判。橋本の団体ZERO-ONEの会見に長州が乱入して起こったのが、03年11月18日の『コラコラ問答』だった。
「吐いた言葉飲み込むなよオマエ!それだけだオマエ今言った言葉オマエ、飲み込むなよ。なあ吐いて。分かったな。本当だぞ?噛み付くんならしっかり噛み付いて来いよコラ。中途半端な言った言わないじゃねえぞオマエ。分かったなコラ。噛み付くんだなコラ」(長州)
「コラ」以外にも「吐いた言葉」「噛み付く」「飲み込む」など名言を残した長州。現在のバラエティで活躍する姿を予言していたかのような、強い言葉を残したのも印象的だ。
小川直也「三沢、受けてもらおうじゃねぇか勝負を!」
藤田和之「誰が一番強いか決めれば良いじゃねぇか!」
橋本真也「お前らやりたかったらいつでもココへ来い!」
三沢光晴「お前らのなぁ、思う通りにはしねぇよ、絶対!」
01年3月2日、ZERO-ONE(両国国技館)でのやり取りもインパクト絶大だった。
当日メインに組まれたのは、橋本真也&永田裕志vs三沢光晴&秋山準。紆余曲折あり既に他団体となっていたが、実質『新日本vs全日本』の対抗戦と言える試合に注目が集まった。
試合後、小川直也と藤田和之が相次いで乱入。セコンドを巻き込んで大乱闘となった末に、各自がマイクを掴んだが、注目はほとんどマイクを握ったことのない三沢。自らの『王道』を貫くために立ち上げたプロレスリング・ノア社長の発言。レスラーとしての矜恃、団体代表としての強烈な信念、凄みが感じ取れた。