2020年も終わりに近づき、コロナで“わかったこと”があるというお笑い芸人のカンニング竹山さん。それは何か? コロナ禍にまぎれてしまってはいけない大事な事とは――。
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2020年のまとめではないんですが、大事な事を日々のニュースなどのテレビ番組で話していないという思いがありまして。いま、当然のように日々のニュースはコロナばっかりじゃないですか。コロナのニュースにしても、みんななんだかバタバタし過ぎちゃって、昨日も日本医師会などが緊急会見を開いて「医療の緊急事態」を宣言していたけど、政府は緊急事態宣言を出してまで世の中の動きを止めようとしないだとか、そういう同じところに留まった議論をしている。
有識者の人たちが何人も言い出している「2類感染症からコロナを外せばいいのではないか」という議論は結局あまりやろうともしていないというか、厚生労働省もそれに向けて全く動かないというか……2020年、コロナ禍でよくわかったのは、日本という国はとにかく何をやるのも遅い! 遅すぎる!
たとえば、病院のリネン類の整理や清掃だとか医療従事者がやっていることもいっぱいあって、2類感染症から外すことで、それを整理して軽減できたりする。無症状の人や発熱だけの人を入院させなくて済んだりする。それなのに、海外ではこんなに感染者が出ているとか報じられるけど、その中には無症状の人がいたりするから、感染者数のことだけとやかく言われても、いまこそ、落ち着いて事の根本を考えなければいけないときにきていいるのではないか?
コロナだけでなく、いま考えるのをステイな状態にしているものって他にもたくさんあると思うんですよ。先日、僕がMC をやっている「土曜TheNIGHT」(abemaTV)という番組で東京電力福島第一原発のトリチウム水について語り合ったんです。もっともっと国民に知ってもらって、皆さんどう思います? って考えたほうがいいと思うんですよ。日本にとって大事なことだから。なのに、そういうことってメディアでも避けがちというか、避けているうちに何も知らないままいろんなことが決まっていったりしている。