トリチウム水もそうだけど、いま尖閣諸島に中国の船が7日間連続できていることとかもね。いまの世の中、原発の話題や尖閣諸島の話をしだすと、ちょっと“ヘンな人”扱いされる。もちろん、コロナがいま一番重要なことではあるんですけどね。みんな、困っているから。

 日本は何をやるのにも遅いというのがあるけど、一番大事な核心のところを避けがちだとすごく思いますよね。臭いものにフタをしちゃいけないと思うんですよね。ややこしいことを避けがちで、それによって、大事なところがズレてしまっているような気がする。そういうことが2020年のコロナによってものすごく見えてきた気がした。

 コロナを2類感染症から外せないというのであれば、外せないとしても外せる部分があるんだったらどんどんいろんなことをやってしまったほうがいいと思うんですよ。そのために、革新派の政治家とかいるかもしれないのに省庁が動かなかったりだとか。問題点ばかりを指摘して、そんな問題点、どうだっていいじゃないかよ! 動き出したほうが全てうまくいくのであれば、あとから問題が起こったとしてもやったほうがいいんじゃないか? とにかく、動きが遅いということに関してはそう考えます。

 コロナのことは誰もわからないわけじゃないですか。学者だってわからない。だから、あぁーでもない、こーでもないってことになるわけでしょ? わからないんだったら、冷静にいま何が必要なのかを考えるべきではないの? ワクチンができたってわからないことはあるわけでしょ? ピークアウトしたっていう専門家もいたりする、でもピークアウトしてないわけでしょ? だったら、いまこの時点で何が一番やるべきことなのか、必要不可欠なことだけを話さないから、いろんなことがサクサク、サクサク進まないんだなと思う。

 尖閣諸島のことも突き詰めると、憲法改正のことにつながるから、そんなもんもテレビのゴールデンタイムに憲法改正をテーマに番組をやればいいんですよ。バラエティの人たちも呼んで。難しいだろうけど、そういうことを考えて、番組を生み出すこともメディアの仕事じゃないですか。福島のトリチウム水のこともゴールデンでやればいいと思うんですよ。みんながわかるように、「風評ってダメなんだよ」って。風評があるからみんな困っていて、受け取る側が風評を起こさなければ、風評というものは存在しない。そういう番組をやればいいと思うんですよ。避けがちなことをゴールデンなどの「王道」で正面切って番組にするって、面白いと思うんですけどね。一方で、そういう風に変わらないとテレビって面白くならないかもしれないとも感じる。

「土曜TheNIGHT」で2時間たっぷり福島のトリチウム水のことをやっているんですけど、いかにわかりやすく番組を作るかがテーマだった。放送後1週間は無料配信だから見てもらえるとうれしいですが、原発を全く知らない人にも一からトリチウム水が出るまでを説明している。「こんなことでいまモメていますよ」ってことをとにかくわかりやすく。それを賛成だ反対だとか決めるのではなく、衆議院議員の細野豪志さんや原子力推進委員会やいわき市の漁港の方に出ていただいて、各々の意見をきちんと聞く。そうすると風評さえ起きなければ、いろいろなことがうまくいく感じがしました。そういうことを大きなメディアでやったりするのは難しいけど、賛成か反対か決めてほしいのではなく、もっと知ってほしいだけ。そういう大事な事、もっともっと取り上げてもいいんじゃない?

■カンニング竹山/1971年、福岡県生まれ。お笑い芸人。2004年にお笑いコンビ「カンニング」として初めて全国放送のお笑い番組に出演。「キレ芸」でブレイクし、その後は役者としても活躍。現在は全国放送のワイドショーでも週3本のレギュラーを持つ。オンラインサロン限定番組「竹山報道局」(12月25日(金)20時~)のゲストは玉袋筋太郎とピエール瀧。「竹山報道局」は、ネットでCAMPFIRE を検索→CAMPFIREページ内でカンニング竹山を検索→カンニング竹山オンラインサロン限定番組竹山報道局から会員登録

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