「4人会食」の後、会計を済ませる金田勝年・衆院予算委員長(撮影・上田耕司)
「4人会食」の後、会計を済ませる金田勝年・衆院予算委員長(撮影・上田耕司)
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秘書らと4人で会食する金田勝年氏(右手前)(撮影・上田耕司)
秘書らと4人で会食する金田勝年氏(右手前)(撮影・上田耕司)

 1月27日の正午過ぎ、国会に近い都内の高級ホテルのレストランに赤いネクタイを締めた自民党の金田勝年・衆院予算委員長が現れた。

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 レストランのランチは人気らしく、入り口には席を待つ人たちの行列ができている。そんな混雑した店内で、2つのテーブルを囲んで座ったのは金田氏を含む男性3人、女性1人。「4人での会食」が始まった。

 記者が確認したところ、金田氏は食事が運ばれてくるとマスクを外し、レンゲでスープを口に運びながら、同席者たちとの会話を楽しんでいた。

 国会ではまさに、「自民党のマツジュン」こと松本純・元国家公安委員長と公明党の遠山清彦元財務副大臣の2人が夜8時以降に銀座の高級クラブをハシゴしたことが発覚し、処分などをめぐって紛糾している最中。

 金田氏の場合はランチではあるが、コロナ対策を担当する西村康稔経済再生相は1月の緊急事態宣言発出後、「昼間も、ランチは皆と食べてもリスクが低いわけではありませんので、昼間もできる限り不要不急の外出自粛をお願いしたい」などとして、ランチ会食についても国民に自粛を求めていた。

 また、自民党と立憲民主党は当初、「午後8時まで、4人以下」なら可とする国会議員の会食のルールを定めようとしていたが、日本医師会の中川俊男会長は「4人以下の会食なら感染しないというのは間違いだ」と批判。世論の反発も考慮して見送った経緯もある。

 こうした状況下で金田氏はなぜ、「4人会食」の席を設けたのか。事情を知る国会関係者はこう語る。

「前日に第3次補正予算案が無事、衆院を通過したんです。予算委員長の金田さんとしては、重要な役目を果たしてホッとしたんでしょうね。一緒にがんばってくれた事務所のスタッフを慰労する食事の席だったと聞いています」

 26日に開かれた衆院予算委員会で総額19兆円にものぼる第3次補正予算案が自民、公明、日本維新の会の賛成多数で可決された。実はこの日の夜、「明日昼頃、都内のホテルで、金田氏が多人数会食の予約を入れたらしい」という情報が寄せられたため、本誌は現場に向かった。そして、情報の通り金田氏が現れたのだ。

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上田耕司

上田耕司

福井県出身。大学を卒業後、ファッション業界で記者デビュー。20代後半から大手出版社の雑誌に転身。学年誌から週刊誌、飲食・旅行に至るまで幅広い分野の編集部を経験。その後、いくつかの出版社勤務を経て、現職。

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金田氏を記者が直撃。答えは……?