さらに、「自民党のマツジュン」こと松本純・国対委員長代理と公明党の遠山清彦・前財務副大臣が、それぞれ緊急事態宣言下の夜に東京・銀座のクラブを訪問したことが発覚。その後、遠山氏は自身の資金管理団体が19年、福岡市内のキャバクラなどに計約11万円を支出していたことも明らかになった。松本純氏は当初、「一人だった」と説明していたが、その後、田野瀬太道・文部科学副大臣、大塚高司・衆院議院運営委員会理事の2人と一緒だったことが判明。遠山氏は議員辞職し、松本氏、田野瀬氏、大塚氏の3人は自民党に離党届を提出した。

2議員の問題が最初に発覚した26日、本誌は自民党の金田勝年元法相がホテルのレストランで会食するとの情報をキャッチ。翌27日昼、金田氏が4人で会食する現場を目撃した。

 会食を終えた金田氏を直撃すると「4人じゃなくて2人」「ここで一番安いラーメンを食べた」などと釈明。だが、後に事務所に確認すると、会食相手の3人はいずれも金田氏の秘書。店によれば一番安いラーメンの価格は約3300円だった。

「議員や役人の人心が官邸から離れているから、続々と問題が起きる。掘り下げると他にも五月雨式に出てきかねないし、各派閥領袖への遠慮もあり菅首相も処罰を即決できない。政権末期のような空気感すら漂っています」(前出の政府関係者)

(本誌・上田耕司)

週刊朝日  2021年2月12日号

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上田耕司

上田耕司

福井県出身。大学を卒業後、ファッション業界で記者デビュー。20代後半から大手出版社の雑誌に転身。学年誌から週刊誌、飲食・旅行に至るまで幅広い分野の編集部を経験。その後、いくつかの出版社勤務を経て、現職。

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