「12月、1月にやって来たことを継続してできているので、ある程度順調」(ロッテ・佐々木朗希/1月29日)
【写真】「平成で最もカッコいいバッティングフォーム」はこの選手!
19年ドラフト会議の超目玉だった“令和の怪物”佐々木朗希。公式戦登板なしで迎えた2年目も一軍スタートが早々と決定した。キャンプ地では先乗りで開始した自主トレから精力的にブルペン入りし投球練習を行っている。
「僕の中でフォームは常に変わっている。自分に合ったフォームを今は模索している段階」
佐々木本人も語るように、若干、投球フォームも変化。実戦登板へ向け第一歩を踏み出してはいるのだが、投球はブルペンのみでシート打撃を含めてグラウンド内のマウンドに上がる気配がない。
「立ち投げだったので。気分良く投げてたから良いかなと思います。戦力として考えているので、本当は(捕手が)座って投げて欲しかったんですけど。今日座って投げていなかったので、もしかしたら間に合わないかもしれません」(吉井理人一軍投手コーチ/2月1日)
2月11日には紅白戦での登板が予定されていたが、回避することが決まった。
最速163キロを誇る右腕はルーキーイヤーの昨季、2月の初ブルペンでの投球や、5月末のシート打撃登板時には大きな話題となったが、直後に右ひじの張りを訴え、ボールを握る姿がめっきり少なくなった。結局、一軍のみならず二軍でも登板はなく今後の動向が話題となっていた。
「目標は高く設定するものなので、目標に届かなかったですけど、思い通りになることは少ないと思います。それでも充実した1年を過ごせたと思うので、来年や再来年に生きるようにとは思っています」(佐々木/12月14日契約更改時)
初めての契約更改後の会見、プロ1年目を自分自身の言葉で振り返ったが、言葉の節々には悔しさも感じられた。
振り返ってみれば、自らの身体と相談しながらの投手生活が続いている。岩手・大船渡高3年時、夏の地方大会決勝。『4番・投手』として大黒柱だった佐々木は、マウンドに上がらないだけでなく、野手としても試合に出場することはなかった。誰よりも大きな可能性があるからこその起用方法だった。