丸山:それは逆で、私、出る(デビューする)前に奈々ちゃんを見て、あんなに小さいのに体を張って一生懸命やってすごいなと思って、背中を追ってるという感じなんですよ。

林:お笑いの人も、丸山さんをイジってるようで、心の奥底でちゃんとリスペクトしてると思うな。国民栄誉賞をもらうような、あれだけのことを成し遂げた人だから。

丸山:ほんとですか。うれしいです。そう言われることはほとんどないので(笑)。最近は「サッカーやってた人」と思われてなくて、サッカー教室とか行くと、「丸山さん、サッカーうまいですね」って言われるんですよ(笑)。

林:まさか。それは小さい子からでしょう?

丸山:それが知らない人がたまにいるんですよ。大人の人でも「ほんとにサッカーやってたんですか?」って(笑)。

林:そんな(笑)。今、お子さんのための活動もいろいろなさってるんですよね。

丸山:はい、各地でサッカー教室をやってます。サッカーをやってなかったら今の自分はないので、何か恩返ししたいなと思うんです。

(構成/本誌・松岡かすみ 編集協力/一木俊雄)

丸山桂里奈(まるやま・かりな)/1983年、東京都生まれ。元サッカー選手。現役時代のポジションはFW。2002年、第14回アジア競技大会の北朝鮮戦で代表デビュー。五輪はアテネ、北京、ロンドンの3大会に出場。11年、FIFA女子ワールドカップで優勝を飾る。16年、引退を発表。その後、タレントとして、バラエティー番組を中心に活動。20年9月、元サッカー選手の本並健治氏と結婚。現在、静岡第一テレビ「まるごと」火曜コーナーレギュラー出演、ラジオ番組「丸園音楽堂」(JFN系)レギュラー放送中。

>>【後編/丸山桂里奈「福島にできること10年間考えてきたが、まだ」複雑な思いを語る】へ続く

週刊朝日  2021年3月19日号より抜粋

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