そしてもう一つは、やせたのに体が部分的に気になる人です。せっかくやせたのにおなかだけが気になる、足だけが太いなどのお悩みの場合には、姿勢改善による変化を見てください。先に説明した「反り腰」もそうですが、足だけが太く見えているという人は、股関節や足首をうまく使えていない場合があります。これを改善するには、関節や筋肉の正しい使い方を身につけることが大切です。「部分やせ=筋トレ」というイメージがあるかもしれませんが、実は姿勢改善が必要なことも多いのです。
一方、筋トレが必要な人というのはどういう人かというと、まずは筋肉の量が減ってしまったことによって体重が増えてしまった人です。二つ目は、姿勢には納得しているが、なんだかメリハリがないと感じている人です。たとえば「もう少しお尻のボリュームを増やしたい」という場合は、筋トレで部分的に筋肉をつける必要があります。三つ目は、体は健康であるのに体力的な衰えを感じる人です。加齢に伴ってどうしても筋量は減りますので、健康のために筋量を維持したいという人は筋トレが必要です。
(3)筋トレの重要度の性差
結論から言ってしまうと、女性は男性と比較して、筋トレの重要性は低いと考えていいでしょう。
賛否ありそうですが、一般的に男性のほうが筋量は増えやすく、女性は筋肉が増えにくいということは周知の事実です。トレーニングをがんばっているのに全然筋肉が増えないという感想を抱いている女性は多いと思います。つまり、女性が筋量獲得に労力を注ぐということは、効率が悪いとも考えられます。
ここでお伝えしたいことは、理想の体形をめざして努力することを考えたときに、女性の場合は姿勢改善のほうが効率的で結果が出やすいかもしれない、という話です。決して女性は筋肉が増えないというわけではないですよ!