ゴルファーの丸山茂樹氏がブライアン・デシャンボー選手、小祝さくら選手の魅力を語る。
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3月29日に開催する「第20回丸山茂樹ジュニアファンデーションゴルフ大会」にも、たくさんの子どもたちが応募してくれました。
試合に飢えて「出たい」という熱い気持ちを持ってくれてる子が、多いんだろうなと感じてます。僕は試合のグレードうんぬんより、そういった子たちに試合をする場を設けることが大事だと思ってます。
その繰り返しで、スタッフのみんなとともに20回の節目を迎えられるのは、うれしいです。当日まで何があるか分からないので、細心の注意を払って準備を進めます。
さて、米PGAツアーの「アーノルド・パーマー招待byマスターカード」(3月4~7日、米フロリダ州オーランドのベイヒルクラブ&ロッジ)は、27歳の飛ばし屋ブライソン・デシャンボーが逆転でツアー8勝目を手にしました。
まあ、すごいですねえー。あのゴルフ場はパー5の6番(555ヤード)が名物で、湖の周りを反時計回りに半周します。
試合の前から「湖越え」の期待を受けていたブライソンは、3日目に370ヤードをかっ飛ばして湖を越え、出場選手中ピンまで最も近い70ヤードにつけました。1日当たり8千人を上限に入れていたギャラリーも大喜び。優勝争いをしながらの最終日も376ヤードを飛ばしてみせました。
僕らの時代では考えられない。「すごい」のひとことですね。プロゴルファーが彼のギャラリーになってますからね。隣のホールから「ブライソンが打ってくるから見よう」なんて言って、ジョーダン・スピースなんかがずっと見てましたよ。
ブライソンはあれを一生の売りとしてやっていくんでしょうね。いいんじゃないですか? ああいう男が現れてきても。あのパワーがありながらも、繊細なところもありますからね。
国内の女子ツアーの今年初戦となった「ダイキンオーキッドレディス」(3月4~7日、沖縄・琉球GC)は「黄金世代」の一人、小祝さくらさん(22)が勝ちました。日本では2019年12月以来のギャラリーを入れた試合でした。