東京Vユースからトップ昇格初年度の2020年にJ2でリーグ戦41試合に出場して試合毎に成長の跡を見せると、徳島に移籍した今季も開幕戦からボランチとして出場。序盤戦はチーム自体が苦戦する試合が続いたが、その中でも能力の高さを披露している。何より、適応能力が高く、それを自らの成長につなげている。今季、これまで以上に高いレベルの相手と対戦する中で、どのように成長して行くのか、楽しみでならない。
今季は開幕戦で高卒ルーキーのブワニカ啓太(J2・千葉)がゴールを決め、J1でもFW樺山諒乃介(横浜FM)、MF田中聡(湘南)、DF中野伸哉(鳥栖)ら18歳以下の選手たちが先発出場を果たすなど、多くの若手が注目を集めた。
代表ウィークを終えた4月2日からは、再びJリーグで熱い戦いが繰り広げられる。代表チームの強化は必要だが、選手個々が成長する場は、あくまで普段のJリーグである。ひと昔前よりも若くして海外に渡る選手が増えたが、まだまだ日本国内にも優れたタレントは数多くいる。その中から近い将来、必ず代表の舞台でも活躍する選手が出てくる。その“芽”を見つける楽しさは、いつの時代も変わらない。