

AERAの連載「午後3時のしいたけ.相談室」では、話題の占い師であり作家のしいたけ.さんが読者からの相談に回答。しいたけ.さんの独特な語り口でアドバイスをお届けします。
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Q:小さな職場で、狭い空間に受付3人横並びで仕事をしています。ほかの二人は常に上から目線で、すぐに自分の話にもっていくので、私は愛想笑いをしています。本当に疲れます。受付にくる来客の容姿にも差別的な発言ばかり。狭い職場で、話を無視もできず、ストレスがたまります。どう付き合えばよいでしょうか?(女性/会社員/41歳/やぎ座)
A:人間は、無自覚であったとしても、自分が持っている空気を他人に向けて感染させようとします。例えば自分の気持ちがザラついている人って、自分と一緒にいる人にもザラついてほしいという気持ちになる。それで閉鎖的で小さなコミュニティーを作ろうとします。悪口はその最たるもの。いわれのない誹謗中傷とか、容姿のイジり、そういう聞く人がハッピーな気持ちになれない悪口。しかも結構しつこいんですよね、こういう人って。
自分の頭の中をグラフにしてみて、その人に対するストレスが円グラフの40パーセントを超えてきたら要注意です。そういう人のターゲットにされて、身動きが取れなくなってしまう。逃げられない環境でストレスがたまるような人間関係ができてしまったら、まだ動けるうちに他に熱中するものを作ってください。ストレスを10パーセント減らすイメージです。
例えばもうあの人が嫌だから家庭菜園にハマってみよう、でもいいと思います。初めは無理やりでも構わないからやっていくと、自然と10パーセント分ぐらいのバリアができます。人って、他にハマっている分野を持っている人はなぜか捕まえにくくなるんです。低俗な話題に対して、「あの人忙しそう」は結構バリアになってくれる。仕事が忙しくなくてもいいです、週末に何か熱中していることがあれば、それでいい。例えばめちゃくちゃゲームに熱中してる人に対して、人の悪口を「この人に言ってもしょうがないな」っていう感じがしませんか? それって結構大事なバリア。「私忙しいんです」という活動を無理にでも持つことが自衛策になります。