放送作家・鈴木おさむさんが、今を生きる同世代の方々におくる連載『1970年代生まれの団ジュニたちへ』。今回は、例の騒動が関心を集めているお笑い芸人カンニング竹山さんについて。
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お笑い芸人カンニング竹山さんの「アッコにおまかせ!」(TBS系)での発言に対して東京都が抗議文を送り付け、そして、それがメディアで報じられ、騒ぎが大きくなり、結果、都は「抗議ではなく注意です」と言い出した。うん。なんか気持ち悪い。その一言です。
なぜ竹山さんがあのような発言をしたかは、竹山さんのAERAdot.を見ていただければわかります。
ここまで「竹山さん」と書いてきましたが、ここからは普段通り「竹山君」と書きます。僕はカンニング竹山君のライブ「放送禁止」というものを年に一度、一緒に作っています。2008年が初回で、もう13年近く一緒にやっている。元々は僕がライブをやろうと誘いました。相方の中島君が亡くなり、一人で、ニュースやワイドショーのコメンテーターとして多く出演していた竹山君の顔を見て、なんかね、つまらなそうな顔をしてたんです。「これでいいのか?」というか。
相方が亡くなり、漫才やネタも出来なくなり、そのコメント力を求められて、コメンテーター席に座ることが多くなった竹山君を見て「もったいない」と思ってしまったんです。
僕は生き様で見せる芸人さんがすごく好きです。竹山君はまさにそうなっていけると思ったからです。だから、一人でライブをやることを勧めました。そしたら最初は、なんと断りやがったのです(笑)でもしばらくして電話が来ました。「やっぱりやりたい」と。
そして「放送禁止」と名付けて、大人の人が年に一回の楽しみになるような、デンジャラスな空気のあるライブにしたいと思ったのです。
初回は恐ろしいほどチケットが売れませんでした。ほとんど招待。招待してるのに来るのを
面倒臭がる人も多くてね。