文書を発表した小室圭さん(C)朝日新聞社
文書を発表した小室圭さん(C)朝日新聞社

 眞子さまとの結婚が内定している小室圭さんが4月8日に28ページにも及ぶ文書を発表し、母親と元婚約者との金銭問題についての経緯や報道に対する見解を述べた。夫婦問題研究家の岡野あつこさんが小室さんの見解にもの申しました。

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 小室さんの弁明は正直、潔さの欠片も感じられません。

 母親と元婚約者の金銭問題は、普通の婚約解消で戦っているなら口をはさむことではないですよ。でも、日本を背負って立つ皇室の婿と義理母になる人が、これほどにも国民に心配させてはいけません!

 小室さんは、「今は返せませんけど、僕が将来にわたって返します」と言えばいいのです。「いま、いくら母を罵っても、母にはお金がないからお金が出ません。だから僕に期待してください。僕が、必ず、何年かかってもお返ししますから」と母親の元婚約者に話をつければいいのですよ。その誠意を受け入れない元婚約者であれば、そういう人物だと世間にも伝わるでしょう。

 発表した文書の脚注(注14)に、元婚約者と母親との話し合いに小室さんが同席し、小室さんが録音した記録があります。

元婚約者 「 返してもらうつもりはなかったんだ 」
母 「 そんなのってあるの ?」
元婚約者 「 いやあ、あるんですかねって、だって、その時はだって ・・・」
母 「 だってあるんですかねってそんなの私不思議。 そういう方と出会ったことがないから。そう。」
元婚約者 「 うん。返してもらうつもりは全くなく ・・・お 金出してましたよ 」

 このやりとり。夫婦関係においても言えることですが、仲のいい時の約束はいつもで撤回できます。でも、破綻に瀕した時に約束は撤回できない。だいたい、お金を渡していた側には思惑があったわけです。元婚約者が家族になるから返さなくてもいいんだと言っていたとしても、結局は家族にならなかったのだから、もと戻りましょうということになり、お金を返してほしいということにもなりうるのです。

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気になる母親との距離